設計事務所の採用にキャリアアップ助成金を活用する

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キャリアアップ助成金は、非正規社員の正社員への転換や就業規則等の改善をおこなったときに、国から一定の額の助成金を受け取ることができる制度です。規模の大きくない設計事務所やスタートアップ企業は、キャリアアップ助成金を活用することで、採用や人材育成に必要な資金面の悩み解消に役立ちます。

キャリアアップ助成金は要件が合えば必ず受給できる制度です。しかし、受給にいたるには数ヶ月の時間がかかったり、申請書類を個人で用意することが難しいといった注意点があります。このページでは、キャリアアップ助成金を活用するメリットや注意点を設計事務所の代表向けにまとめています。

※ キャリアアップ助成金は複数コースがありますが、 正社員化コースをベースにまとめています。

このような状況・会社におすすめです

  • スタッフの採用を検討しているが、人件費増加の不安を解消したい
  • 求人広告や人材紹介などの採用コストを、助成金でまかないたい
  • 助成金を活用して、スタッフの教育費用にあてたい
  • 設計事務所の採用時に活用できる、助成金の種類や仕組みを知りたい

キャリアアップ助成金の概要

キャリアアップ助成金の概要は以下の通りです。

期待される効果 売上増加
頻度 従業員採用時
スケジュール 入社月に申請開始が望ましいが、すでに採用している状態でも申請可能
申請から訓練終了まで、8ヶ月が目安
費用助成金申請に特化した社会保険労務士に依頼した場合[獲得助成金の3割程度]
手続き主体者 代表、総務担当者、社会保険労務士

キャリアアップ助成金を自力のみで届出することは基本的には推奨しません。用意すべき書類が多く、手続きも複雑なため社労士への相談・依頼をおすすめいたします。

キャリアアップ助成金活用のメリット

設計事務所の採用にキャリアアップ助成金を活用するメリットを紹介します。

スタッフ採用時に、1人あたり100万円程度の助成金が見込める

仕事が増えてきて人材を確保したいときに、金銭的な事情で採用に踏み切れないといった場合の資金になります。一人あたり100万円程度の助成金が見込めれば、仕事が増えてきたときなどに、人材確保の機会を逃さずに済みます。

複数のコースを組み合わせることで受給金額を増やせる

キャリアアップ助成金には複数のコースが設けられています。コースが併用できる場合もあり、例えば正社員への転換のコースと、従業員の賃金を増額改定するコースを併用することも可能です。

また、国が運用する制度以外にも、地方自治体が運用する助成金も多くあり、それらの併用で一人あたりの受給金額を増やすことも可能です。ただし、同時に申請しても受給ができないケースもあるため、社労士などの専門家に相談することをおすすめします。

キャリアアップ助成金に特化した社労士に依頼すれば、手続きの多くを任せられる

キャリアアップ助成金取得に特化した社労士に依頼することで、手続きの多くを任せられ、負担を軽減することができます。助成金活用に慣れた社労士であれば、届出先の労働局の事情にも詳しく、アドバイスも受けられやすい傾向にあります。

社労士のなかには、受給前に報酬を要求してくる詐欺まがいの業者も存在しています。助成金取得支援の経験が豊富で成功報酬型の社労士であれば、低リスクで進められるので社労士選びは慎重に行いましょう。

生産性要件によって受給金額が加算される可能性がある

コースの組み合わせによっても受給金額を増やせるだけでなく、生産性要件を満たすことで、受給金額が加算される場合があります。

生産性要件を満たすには、労働関係助成金を利用する企業が生産性を向上させ、従業員一人あたりの売上が伸びていることが必要です。具体的な算出方法などに関しては、厚生労働省のページをご参照ください。

キャリアアップ助成金活用で注意するポイント

キャリアアップ助成金の活用にあたり注意するべきポイントを以下にまとめています。

個人での申請は難しいため、専門家に依頼することをおすすめ

用意するべき申請書が多く、書類の書き方も複雑であるため、個人で申請しても受理されないケースも多くあります。また、助成金の不正受給を防ぐために、頻繁に制度の規定が変更されます。

そのため、個人で調べる場合負担が大きく、助成金を取得するために多くの時間が取られては本末転倒です。数割の報酬で社労士などの専門家に頼むことができるので、まずは相談してみましょう。

後払いなので、受給のスケジュールを把握することが重要

助成金は原則後払いであることが多く、キャリアアップ助成金も待遇改善などが認められた上での支給となり、最初の届出から受給まで1年ほどかかるのが通常です。

ただ、届出の時点で受給できる金額が確定するため安心です。また、助成金は売上に計上できるため収入源として期待できますが、届出から受給までのスケジュールを把握しておくことも重要です。

キャリアアップ助成金活用に関する書籍・関連情報

厚生労働省|キャリアアップ助成金のご案内
キャリアアップ助成金の申請方法などの基本情報が1冊にまとまったパンフレットです。申請の流れやコースの概要などがわかります。

厚生労働省|申請様式のダウンロード(キャリアアップ助成金)
キャリアアップ計画書から申請書類まで受給に必要な書類のフォーマットがまとまったページです。

Money Forward Bizpedia|キャリアアップ助成金を徹底解説!8つのコースまとめ
マネーフォワードが運営するサイトで、キャリアアップ助成金に関して詳しく解説している記事です。どういった企業が対象として当てはまるのかや、各コースについて詳しく解説されています。

設計事務所でキャリアアップ助成金を活用するには

キャリアアップ助成金は、特にこれから人材を確保したい設計事務所やスタートアップ企業におすすめの制度です。要件が合えば必ず受給できるので、仕事が増えてきたが人手が足りず売上を伸ばせないといった悩みを解決できる見込みがあります。

設計事務所におけるキャリアアップ助成金活用のポイントは以下の通りです。

  • 要件を満たせば一人あたり100万円ほどの受給が見込める
  • キャリアアップ助成金に特化した社労士に依頼することで手続きの負担が減る
  • 複数のコースを組み合わせることで受給できる金額が増える

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