小伝馬町の社長のつぶやき

転職戦線異状有り:設備+不動産=次世代エネルギー という構図

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建築不動産系の情報交換も兼ねて会食にいってきました。今回はエネルギー関係がメイントピックとなる会食でした。アウェーなトピックほど、発見も多いものです。

もやもやとエネルギー関係が熱いのでは無いかと考えていましたが、専門分野の話を伺い、資料等でもある程度裏付けがとれたのでエントリーを起こすことにしました。

○エネルギーバブルが来た
猫も杓子もエネルギー、差し詰めエネルギーバブルといった所で、建築・不動産系の求人は次世代エネルギー関係が溢れています。以前、国の買い取り価格が異様に高いというエントリーがありましたが、すべての設備投資を国産で賄うことを前提に話が進んでいるようでこのような状況が生まれているようです。ソーラーパネルなんかがまさにそうです。

こうした国内産業の保護を目的とした施策の是非は置いておいても、結局高コストな調達を強いられていくような気がします。エネルギーの調達価格というのは20年据え置きだそうで、施設を建ててしまえば安定した収入が見込めるわけです。20年後に大量のゴミが算出される可能性がありますが、ビジネスモデルとしてはある程度長期スパンでの安定が見込めるわけです。とにかく今年来年でいかに電力供給できるかが勝負という現実があります。
http://www.enecho.meti.go.jp/saiene/kaitori/kakaku.html

○設備系にまともな人材を供給できない現状
転職市場は売り手市場ですが、人材の特性について問題を抱えています。
エネルギー関係の主力プレイヤーとなる設備系は建築学の中ではどうしても花形の分野ではなく、社会に出て建築の設計プロセスの中でもどちらかというと役割が限定されています。求人はあるが、マネジメントマインドがいる人材がいない。そこが悩みどころです。

随分前から設備系の人材不足は続いていますが、今回のエネルギーバブルでは、設備系の知識を元に不動産の仕入れ(遊休地の売買)が絡んでいるため、設備+不動産という数十年前では考えられなかった組み合わせが転職市場に求められているのです。市場には設備と不動産の知識を併せもつ人材はいませんから、必然的に設備畑の人材が採用され、不動産の知識を身につけていくことになります。そんな職歴をもっている人は他にいません。なんというブルーオーシャン。

意匠・構造・設備と、建築の人材は大きく3種類に大別されるわけですが、設備だけが建築に限らずどの分野にも人材を供給できるのです。設備系の人間は、キャリアを積むことで建築と建築以外の分野を自由に往き来することができ、建築業界が傾いてもどこにでも食い扶持があるというのが現状です。業界の人員があまり気味で、大学の定員もあまり気味な今、思い切って設備関係の人材を輩出することに主眼を置いて人材教育を進めてはいかがでしょうか?すくなくともB to B分野での設備系のマネジャーは長期スパンで求人が見込めることでしょう。

今回のエネルギーバブルだけではなく、施設の維持管理に主眼を置いたファシリティマネジメント関係の求人も市場に溢れているのが現状です。設備系の良いところは、傾きかけている建築系の給与体系に縛られず、他の業界と給料を比較して転職できることです。就職を控えた学生の皆さんは、研究室選びの第2希望以下は、設備関係の研究室を選ぶことをオススメします。同僚があんまり野心的ではなく刺激が足りないかもしれませんが、あなたが高給をもらうためのコストだと考えてあきらめて下さい。公務員よりも設備分野で働く方が、よほどリスクヘッジになることでしょう。

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