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正社員にならずに、低いハードルで正社員「的」に働く方法

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優秀だけど大学を出たばかりなので核となる職歴がなく、なかなか正規雇用にありつけない悩みを持つ人と、事業は順調だけど事業により強いコミットを求める人材を求める事業主とご飯を食べてきました。

結論からいうと、どっちの悩みもスムーズには叶えられないと思います。
日本の雇用システムのなかでは、正社員というのは王道システムではあるのですが、現在のようなビジネス環境ではかなり問題が多いシステムではあります。

5年先、10年先が読めない世の中で、面接だけでほぼ生涯雇用に近い形で雇用を約束しなければならない。これはこれから事業を大きくしようと思っている経営者にとっては大きなリスクですし、より安全を求めるために少しでも経歴に穴があったりすると採用したくない。ある一定の確率で人材のミスマッチは起こるものですが、ミスマッチが発覚した時に、大抵の場合わかりやすい原因(リスク)があればなぜそのリスクを取ったのかと責められるのですから。

被雇用者の側でも転職の面接も確度が低くなり、時間だけが消耗していきます。僕も3年くらいニートやってまして、大きな会社での職歴がない状況が続いていました。明らかに面接が通らない。また、面接の課題も重くなり、「問題ないことを確かめる」ために提案書を作ってこいとか課題を出されたりします(誰がそんなもの「ただで」つくるか!)。

また、営業力があって仕事を取ってきても、自分が直接契約したり、頭だけ取って10%はねるみたいなことをすれば、5億の契約なら5000万です。成約1件で5000万払える会社はありませんので、会社のために営業するのがバカバカしくなります。(営業がシステム化されている場合は、相互にメリットがあるかも…)

転職活動が途中で面倒になったので、面接に際して、自分の事務所の名刺を渡して、能力のジャッジができないのであれば業務委託として使ってみてくださいよ、と営業の場と割り切って考える事にしました。

何社かに声をかけておいたところ、数ヶ月以内に3社から連絡が来て、ぜひ来て欲しいというオファーをもらいました。結局、そのどこでもなく、直接の知り合いが声かけてくれた会社に業務委託で不定期に通うことになったのですが、この戦略はありです。僕がお世話になっている会社が提示してきた初回の契約期間がなんと3ヶ月、雇用する企業側にはリスクがほとんどありません。

被雇用者(正確に言うと「雇用」ではありませんが)の私も、ボーナスというものは存在しないものの、正社員相当の日割り賃金+α(経費とか保険分が自己負担なので)を貰え、メリットを享受しました。フリーランスには、労災とか休職みたいなバッファが存在しませんので、多少業務委託の単価が割高になるのも仕方ない気がします。経費をうまく計上できれば、会社負担も少なく、自分の手元に残る金額も大きくなります。

企業に適度な頻度で入り込む、業務委託型のフリーランスが一番いいのかなぁと感じています。そこそこ規模の大きい企業であれば、あまり、無茶なことはしてきませんし、よっぽどミスマッチでない限り、社員にならないかと誘われるはずです。

大事なのは社員にならないかと思わせるぐらいには高い単価を維持できるかなのですが、そこは相場と景況感、競合(転職市場の人材レベル)にアンテナを張り巡らせながら、高度な情報戦が必要となります。僕がSNSなどで給料の話を金額をだして話しているのも、観測気球をあげて、会社との交渉の材料を作るためです。

正社員昇格ルートをたどる場合、期待込みの年俸アップは難しいですが、安く買いたたかれる心配もありません。フリーランスという立場に疲れたら、正社員のお誘いに乗ってもいいでしょう。注意すべきは、派遣と契約社員。あれは最悪なシステムなので、それだけは乗ってはいけません。

実際、過去には契約社員にならないかという誘いがあったのですが、被雇用者側に全くメリットがない旨を役員に小一時間(婉曲に)問い詰めたことがありました。「常勤」で「低賃金」、この2つが重なるとそこから抜け出すのは大変です。また、そうした不利な立場にいったん甘えると、正社員「的」な働き方への道がほぼ閉ざされます。

働き方にはいろいろな契約形態があって、それを熟知した方がフラフラしている時の打開策になることは間違いありません。雇う側もフラフラしている優秀な人をつかまえる契約形態を用意しておく方が、資本がないなりに、よりまともな人材が雇えるはずです。お互いの嗜好を知って、より適切な関係を築きたいものです。

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