小伝馬町の社長のつぶやき

ハンドルで書いた記事を統合して、実名ブログをやめました

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実名or匿名?いろんなウェブサービスに書き散らしていた記事を、独自ドメインを取ってブログを統合しました。(記事の移行はリンクの張り替え等があるのでもう少しかかります)
会社を退職して社会人枠で大学院に通ったりする中で個人で事務所を立ち上げたりして、会社の中の1プレイヤーとして活躍したいたころとは、違ったプライバシーポリシーが要求されるんだろうなぁとぼんやりと考えていました。そうした流れで実名ブログをつくっていたのですが、なんだか2つの人格を使い分けているようでなかなか馴染まなかったので、実名ブログを廃止することにしました。以下に、その理由を記したいと思います。

○法人と個人の関係は、会社をやめても変わらなかった
会社を辞めて、個人で仕事をするようになって、「仕事の窓口は最低限つくっておかないと死ぬよな」という考えがありました。仕事を通じて多くの知人ができたし、すくなくとも協力会社やクライアントの方々とは円滑な関係を築いているし、所属していた会社のポリシーでは受託できないが、個人としてなら協力できることなども有り、いくつかご一緒にお仕事させていただいたりもして、周囲から窓口を整備してくれという要望もありました。

受託している仕事は法人相手の建築・不動産系のコンサルティングであり、会社員時代も現在もBtoB案件が多く、まぁ間違ってもマスマーケティングが必要な仕事では無いし、BtoCの業務をこれからも主体でやることはなさそう。実名で立派な志を述べるというよりも、BtoB固有の文化を理解し、要件定義とフィーの関係が明確であり、BtoBの作法に従って意思決定に関与していけることの方がよほど重要ですし、クライアントも稟議さえ取れるように組織形態がしっかりしてくれれば、別にお前の考えなんてどうでもいいよと考えているはずです。

結局、「法人としてやっている仕事」と「コテハンで考えている事」の間には、会社員だろうが経営者だろうが、アウトソーシング型のビジネスをやっている以上ギャップは存在するし、埋まらないものなのです。個人としての見解を述べるよりも、受託スキームをキッチリ固めて、足回りの良いサービスを展開していく方が重要なわけです。

○一般的に言われてる実名・匿名論争は、全く参考にならなかった
他方、幸運にも専門誌やいくつかの講演会などでしゃべらせてもらったり、PROPSというトークイベントを企画したりといった中で、なし崩しに実名が露出することになった話ですが、ネットでアクセスしてくる大半は、どちらかと言えば、twitterや建築現場の歩き方の管理人のarchikataさんや、「某オンラインゲームの○○鯖の盟主補佐のあるきかたさん」の方が知名度が高いわけです。細々ではありますが、オフ会で知り合った方に別のゲームでのチームに誘っていただいたりして、最初にはじめたゲームが過疎化してもブログやtwitterを介して、連絡を取り合いながらつきあいが続いていますし、そこは手放したくないよなぁと。

ネットを介して発信して、ネットを介して知り合った知り合いというのはどちらかというとハンドル(archikata)という名前を介して出会ったわけです。そのあたりのハンドルの重要性について思い悩んだことのない人達と実名とハンドルに関する不毛な議論をしたり、ご一緒するのは仕事のつきあいだけでいいし、別にプライベートの情報をちりばめているネットで絡まなくてもいいよね、という結論に達しました。

ネットでは別に実名であることを少なくともハンドル周辺の読者層からは求められていないし、反対に社会的に実名を要求される契約行為や紙媒体の署名記事では実名で書けばいいし、報酬が発生しないブログのような形態で署名記事と同じレベルでネット文章書くくらいなら、出版社に企画持ち込んで記事にしてもらうよなぁ、ぐらいな考えになっています。当たり前の話ですが、過度にハンドルに統一する必要もないし、過度に実名にこだわる必要もないな、と。

○情報の性質によってサイトを分類することにした
個人的な結論として考えを述べる場は、書き手と読み手がコミュニケーションが取れる事の方が重要だし、法人で請けている進行中のプロジェクトと考えが相反する可能性があるとか、そういったくだらない理由で書けなくなることがあまりにも多いようなら、無理して実名で書く必要はないんじゃないの?という結論に達しました。

個人的な考え・現在進行中の事・企画レベルのもの
→ブログやtwitter【ブレスト的で動的なもの】

業務を受託してプロジェクトになったもの・過去の実績
→事務所のサイト【客観的事実で静的なもの】

ま、こんな感じで、法人と個人という主体はやはり切り分けて運用してみようかなぁ、と思っています。法人と個人という社会上別れている人格をシナジー効果もないのにわざわざ統合する必要はないね、という当たり前な結論に達したわけです。ハンドルでやってても別に実名を特定できないわけではないですし、有名になって自分の名前の知名度を利用して不特定多数にモノを売りつけたいみたいな間違った方向の野心を持っていないなら、ハンドルの方が肩の力抜いてゆるく語れるんじゃないでしょうか。(2195字)

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