小伝馬町の社長のつぶやき

スポーツ自転車で遠出する楽しさ

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そんなに真面目に取り組んでいるわけではないが、いわゆるスポーツ自転車に乗って遠くに出かけることを好んでいる。ロードレーサーやクロスバイクという名前で呼ばれる自転車を買い、もう長いこと愛用している。

スポーツ自転車の良いところは、運動の中で運動効率のよい部類にはいることだ。30代半ばで在宅作業が多く体力に不安がある僕でさえ、真面目に走れば1時間に30キロ、1日80-150キロとまとまった距離を走破することができる。

長い距離を走るコツは、一定のペースでペダルを回し続けることだ。力はそんなに必要ない。普段ママチャリを力まずこいでいるくらいの力の加減で、時速20-30キロくらいのスピードがでる。楽で効率の良いことが何よりも好きな僕好みのスポーツだ。無理やり走らされたり、球技で運動神経のなさに絶望することもない。ただただ、楽で早い。

このスポーツ自転車を使ったサイクリングを、僕は2つの面から好んでいる。

ひとつめは、手っ取り早く日常のしがらみから抜け出すスイッチとして。
社交的な方ではあると思うのだが、打ち合わせや面会が続くと人に会うことすら面倒になる。本質的には、ひとりで過ごすのが好きだが、人との接触を絶てば社会的に死ぬ。そんなとき、自転車に乗ってただひたすらペダルを漕いで、路面の感触をタイヤ越しに感じているとそんなこともどうでもよくなる。ペダルをこぐ以外の動作は求められず、頭にデフラグをかけているような感覚になる。

スポーツ全般にそういった効果はあるが、見知らぬ土地の川沿いのサイクリングロードを疾走するのはとても新鮮だ。くだらないことで悩んだり、ストレスを貯めてたことも忘れてしまう。電車や車ではなく、直接空気と触れ合いながら、いつのまにか知らないまちにたどり着くことができる。

見知らぬまちで土地の名物を食べるのもいい。100-150キロもはしれば、食べ物のうまい土地がいくつかあるはずだ。たとえば、僕ははこれまで宇都宮や銚子、淡路島一周といったまちにいって、その土地のうまそうなものを食べて帰ってきた。たとえば、漁港の近くで評判のいいお店は、安くて美味い。お酒が好きなら飲んでしまってもいい、鉄道が走っているところであれば、帰りは輪行袋という自転車を収納する袋に入れれば電車に乗せて帰ることができる。

ふたつめは、サイクリングはプロジェクトマネジメントに似ていること。
まずはじめに、自分と同行者の体力を見定めながら、到達可能な目的地を設定しなくはいけない。日が暮れた国道をトラックに追いかけられながら走るのは本当につらい。撤退の決断も時には必要だ。

予測不可能なことも起こる。ガラスの破片を踏んでタイヤがパンクすることもあれば、メンバーの誰かが体調不良になることもある、足がつって最終のフェリーが出航してやむなく宿を取ったこともある。うまくいかないことがあれば、早めに見切りをつけてトラブルを肴に酒でも飲んでネタにしてしまった方がいい。

計画通りにいかなくても無事にかえってこれればいい。サイクリングを通じてたくさんの失敗をすることで、日常のプレッシャーに対するガス抜きになっているのかもしれない。

そこそこ健康にも良いサイクリングは、今のところ自分の生活に豊かさをもたらしてくれている。海外旅行も好きだが、日本のまちを走りながらちょっとした面白さを見つけることに、いまは面白さを見いだしている。初期投資はかかるがレースに出たりしなければ追加投資もほとんどかからない。

ちなみに今日は茨城県の鹿島神宮というところに行ってきた。帰りの電車でこの記事のドラフトを書いている。片道の電車賃と定食の2倍くらいの値段の晩ごはん。日常のそばで非日常を安く味わえる。この趣味を結構気に入っている。

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グラフィック社編集部
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